Head First Python
こんな人におすすめ
- とりあえずpythonをやってみたい
- でもどこから始めて良いかわからない
- プログラミングの文法を一からすべてをやりたくない(かいつまんでやりたい)
- 基本をすっ飛ばしてでも、まずはモノを作ってみたい
よかった点
pythonを使ってWeb アプリケーションを作れるし、その一連で必要な知識を必要十分にまさに、頭より先に手を動かして学ぶことが可能。 pythonの文法だけでなく、FlaskやDB、HTMLにわたり、サーバーに関することや、Webアプリケーションの仕組みまでを、頭だけでなく体で学べたのが非常に良かった。
悪かった点
少し古い点。完全に初学者として本書を読み始めたのだが、当時、開発環境に関する知識がない中で本番環境にpythonを入れて学習し始めた。開発環境構築の段階でかなりつまづいていた記憶が蘇るのだが、最初からDocker環境で開発ができる本日現時点においては、この教科書どうりに進めなくても良い箇所があり、少し遠回りすることになる恐れがあるようにも思う。同時平行でDockerを理解しながら本書を読み進める余裕がもしあれば、ぜひ Docker関連書籍と合わせて、Dockerを使いながら学ぶと良いと思う。また、近年ではクラドプラットフォームを理解した方がやりたいことが早く、しかも低コストでできることを理解して読み進めたい。
その他所感
基本的にはどの書籍からでも、学べるものはあると思う。 が、プログラミングは「何を作るか」という目的が先立つべきで、その目的のために必要なコードの書き方がわかれば動く。 文法を一から覚える必要はないし、特に非職業エンジニアにとっては、文法を一つずつ頭に入れることは無駄が多いし続かない可能性がある。
非職業エンジニアにとって、少なくとも目的達成のうえで、 この本では基本を押さえながら必要なコードや知識を必要十分なレベルで学ぶことができるし、大事な基本と応用のバランスや重要度の軽重を学ぶことができると思う。
もちろんプログラミングスクールに通うという手もありだと思うが、「なるべくお金をかけない」という本ブログの趣旨からすると、あくまで独学で十分に学べる手段を提示したい著者としては、スクールよりも本書をいち押しする。
参考(その他、著者がpythonを無料で学ぶうえで、役に立ったもの。)
・Crash Course on Python | Coursera Pythonを使用したGoogle ITオートメーション プロフェッショナル認定に属するコース。 www.coursera.org
「Head First Python」を理解した後に受講したGoogle公認のpythonクラス。英語のクラスだが、期間限定で修了すればこれも無料。しかも修了証というおまけ付き。 communityの助けを借りながら質問しまくっていれば、(本当は駄目だが)理解できてなくとも解答にたどりつくことは可能。 初学者でもなんとか課題をこなすことができた。解答のコードから学びつつ、実行したり修正したりを繰り返すことで理解を深めることができた。
・Docker関連Webサイト datawokagaku.com このサイトでDockerを理解することができた。いま思えば特に初学者こそDockerを使うべきで、早く環境構築の過程で出会う無駄なエラーから開放される手段を知るべき。本当にもっと早く出会いたかったサイト。Docker の他、 Jupyter Notebookなど、pythonをより、楽しく使う分野を知る手がかりになったし、本サイトを理解したおかげでDocker関連書籍の理解が進んだ。
追伸
pythonを始めた当初は、本書「Head First Python」を図書館で無料で借りていたが2週間しか借りられないため、借りては返却するのを繰り返していた。あまりに借りる頻度が多くなったため結局購入した一冊。ある程度頭に入れた後、最終的にはメルカリで売却できたのでコストパフォーマンスがかなりよ良かった印象がある。なお技術系書籍は、良いものであれば古くても割と高値で取引されている実感がある。電子書籍で購入するモノも一部あるが、将来的に売却を見据えて現物を綺麗に使い、不要になったら売るのが結果としてコスパが良いと思う。